「いつもひとりで」公演を終えて
こんにちは! 俳優の柿本マミエです。
先日、5月25日にいすみ×えんげきプレゼンツ、オンデマンドえんげき第1弾として、
阿藤智恵作品「いつもひとりで」の上演がありましたー!!
私、柿本マミエが一人芝居に挑戦しました。1時間ちょっとひとりで喋るのですが、今回は演出で黒衣(クロコ)が人力で全ての効果音や場面転換などをうけおい、それがさらに目立ちすぎるという”役柄”として登場。目立ちすぎる黒衣役の山東大記、目立ちすぎる黒衣見習い役の穂積奈々と3人の舞台でした。こころ強かった!!
満員御礼をいただき、本当に近い距離で、地元のレストランという日常の中で、えんげきを体験していただくことができました。
本当にありがとうございました!!!!
いやぁ、、本番って何があるかわからない。怖いですね〜〜。汗
最初からハプニングがあり、笑ってしまう人がいたりして入り込めず、途中もなんか妙に冷静になっちゃって^^;、飽きてるかなーとか眠くなってる空気を読んじゃったりして、冷めてきちゃったり、自分が物語に入りきれなかった感。でも、お客さんの気持ちも動く感情も感じる。距離が近いし、会場はひしめきあってる。全部共有しちゃうような空間。
一つの電車に、一つの船に、みんな乗ってたなぁ、きっと。
観てくれたみなさんが本当にその空気を一緒に作っているえんげき。ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました❤️
初挑戦だし、一人芝居なんてもちろん初体験。しかも今回は1日限り、1回限りの公演。
何が起こったんだかわからないうちに終わってしまった。。
正直、不完全燃焼。。どう見えてるかわからなかったし、水位や空気を操る魔法をコントロールする余裕なんてまるでなかった。。
だから、どうだったかって、、、よくわからない(;;)ゲネプロの方が間違えたけど、世界に入り込めた気がする。でも何が良くて、どれが正解なのかまるでわかんない。w
お客さんには俳優が入り込んでない方が、心地よかったり上手に見えたりするもんなんだとも聞きました。
でも、たくさんの方々にお褒めの言葉もいただき、感動して涙してくださる方もいて、セリフが私の本当の話かわからなく心配くださる方もいて(切ないパートが)、それぞれ皆さんが何らかを感じてくださってたらいいな、と祈るばかりです。
あれ、終わっちゃったの?って感じで、物足りなくてw、やった!終わった!っていう達成感がない。。。もぬけの殻で、疲れがどっと出た。
ああ、これってきりがないんだなぁ〜って、、その恐ろしさもどこかでわかってるw
でもね、もう1回やりたい!またしばらくしたら、再演したいなぁ〜。
とにかく、この作品が大好き。だからもっと深く知りたいし感じたいし、表現したい。
ああ、限りない挑戦が始まってしまいました。一人芝居の怖さ、舞台の危うさ、自分へのもどかしさ、思ったようにできない悔しさ、そんなダークサイドの方のw感情もじわじわ感じています。それでも、仲間と作り上げるシーンの楽しさや、作品への興味、自分の中の感覚を感じる喜び、表現することの高揚感が全然勝る!

本番は自分では1枚も写真が撮れませんでしたw
これは本番直前のお稽古の日、みんなで海でシーン作りもしました。
本当に、大人になってこんなに真面目に遊べるえんげきに出会うことができて感謝です。
とにかく、すごい経験をしたな〜〜〜。
また新しい作品にも挑戦する予定です♪
本番とゲネプロにお越しいただいた皆様、お稽古を見学してくれた皆様、快く会場をお貸しいただき、スペシャルな美味しいフードとドリンクを作ってくれたdonnerの皆様、撮影をしてくれた山さん、私がお稽古や本番の間いつも子供の面倒を見てくれた御田家、田中家、湯川家、神岡家の皆様、お留守番を頑張った我が子たち、衣装を貸してくれた美穂さん、椅子やラジカセをお借りした由美子さん、スツールをお借りしたgreen +、体のメンテナンスをしてくれたあうんの神ちゃん、お稽古場のダイキさんのアトリエと絵たち、美味しいランチのお店の皆さん、、、、本当に多くの方々にご協力いただき本当にありがとうございました。
そして何より、目立ちすぎる黒衣役をしながら、素敵な舞台美術も手がけてくれたダイキさん、黒衣見習い役でいて、プロデューサーや制作、運営を立派に手がけてくれた奈々ちゃん、そして、本当に遠くまで足しげくいすみに通ってくれて、惜しみなくえんげきのノウハウ、楽しみ方、テクニック、哲学などを一緒に遊びながら与えてくれたこの作品の生みの親、劇作家の阿藤さん、大好きな仲間に心から感謝を捧げたいと思います。
本当にありがとうございました!!!
柿本マミエ