えんげきもちよりパーティ@パーマカルチャーと平和道場
最終更新: 2019年6月15日
6/3に行われたオンデマンドえんげきVol.2
えんげきもちよりパーティ@平和道場のレポートをしたいと思います★
シンシアのオンデマンドえんげき。

今回のオンデマンドえんげきは、タイトルにもある通り
「えんげきもちよりパーティ」です。
写真に写っているのは、シンシアさんです。
数年前にいすみ市に移住をして、今は1歳半の女の子のお母さんです。
今回の会場となった
の創設者のソーヤー海さんのパートナーでもあります。
今回は、そう、彼女のデマンドから、この企画が生まれました。
みんなが知っている「自分」以外の、私を表現したい
「パートナーとか、○○ちゃんのお母さん、っていう役割以外に
いろんな私がいるのに、それを表現するチャンスが日常の中にはないの。
それを表現することは、私にとってすごく大事だと思う。」
今回のデマンドを受けて、お話しを聞きに行ったときに
そう話していたのがとても印象的で。
そういう目的があったから、今回は観客も告知も大々的にしたわけではなく、
シンシアさんが観てもらいたい人達を招待した、
ホームパーティのようなスタイルにしました。
今回がえんげき初挑戦だったというシンシアさん。
「私、物語が好きなの!」
学生時代によく一人でシェイクスピアなどの物語を
一人で演じて遊んでいたというエピソードを話してくれました。
そんな彼女が、今回選んだのは、、、
ギリシャ悲劇の「エレクトラ」
演目は、
ギリシャ悲劇のエレクトラのモノローグ
シェイクスピアが書いた戯曲の「マクベス夫人」
それぞれの短いモノローグを
彼女の母国語である英語で演じました。
★ Sophocles' Electra - Kristin Scott Thomas
6:00~8:37くらいを演じました。これは、女優さんが演じているもの。
音声だけなのですが、ぜひ聞いてみてください!(ちょ、ちょっと怖いから注意。)
わたしは、どちらの作品も知らなかったので(なぜ!)初めての出会いでした。
ほんとうに、素晴らしかった。
平和な月曜日の昼間に、
怒り、悲しみ、深い愛、日常で感じることのない感情が広がりました。
彼女を通して物語が、そとの世界まで出てきて、
終わってもなお、心のどこかに触ったそれがずっと疼き続けている状態。
終わったあとは、みんなでおやつを食べたり、
セリフをみんなで回して読んだり、急に夫である海くんが舞台にあがるなど、
もうすべてが自由で、のびのびとしていて、豊かで、本物でした。

使者役として、急遽えんげきに参加することになったソーヤー海くん。(シンシアの夫)

セリフを読んでみる、の会。

一通りのえんげきが終わって、おやつタイムです。手作りケーキ、道場手作りのほうじ茶ラテ、などなど並びます。それぞれの感想を言い合ったり。。
オンデマンドえんげき、のプロセス
そんなオンデマンドえんげきVOL,2、大成功と終わったのですが、
本番に至るまでのプロセスは? こんな感じです。
★ヒアリング
「どんなことをしてみたいか?」
「なぜ、したいのか?」など、ざっくばらんに、その人のデマンド(ご注文)を聞く。
以前えんげきワークショップにも参加してくれていた彼女でしたが
小さいお子さんもいてなかなか毎回は参加できなかったり、
時間の制限があり、公演にはでれないなあーと残念そうに言っていて。
だから今回は、彼女の都合の良い時間帯や場所に合わせて、ヒアリングを行いました。

娘のまいなちゃん。と一緒にヒアリングタイム。
その人にあったカタチで、やりたいことを実現する。ことを考えます。
そうすると、無理のない、自然なカタチで、けどみんな嬉しい、みたいになるんだなあと
いうことを実感したのでした。
「シンシアにさわれた。」
えんげきを観終わった後、集まった人の中からこんな感想が出ていました。
えんげきを通して、自分の大事な人達との関係性を変えていくこと
それこそが彼女の今回のデマンドだったので、
大きなステージも、たくさんの観客もいらないのでした。

えんげきパーティに集まったみんなと、お祝いして!写真には写ってないのですが、ご近所のブラウンズフィールドから3人来てくれました★

飛んでおりますのは、わたくし、ななです!みんなのおもしろ顔に注目!
終わった後
「これって、魔法だね」と言っていたシンシアは
何かがふっきれたようにスカッとした在り方で、かっこよかったし。
わたしと彼女の中に現れる空気みたいなものが、変わった気がしました。
そう、えんげきって、魔法だね。!